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インテリアの形

　「インテリア」が好きでインテリアコーディネーターの資格を取りました。

インテリアについて深く考えることが多いのだけれど、いつも行き着くことはインテリアというものはナニモノなのだということ。
インテリアが好きと一言で言っても、インテリアというのは好きな形や表現はいまいち伝わりにくいものです。

　一般的にインテリアというと、

おしゃれな家具を置くこと

おしゃれな雑貨を飾ること

有名な方のデザインを揃えること

高価なもののこと　　　・・・。

しかし、このような表現のみをインテリアとすると、私のような一般的な主婦には手の届かないというか、憧れで終わってしまう形がインテリアということになってしまいます。

私が思うインテリアというは、特別ズバ抜けたセンスを持ち合わせていなくても、セレブと呼ばれるような生活をしていなくても、私のような普通の主婦にでも誰にでも楽しめる空間作りがインテリアです。その人の個性であり、間違いのない表現のひとつなのです。

空間にいる人が、快適で心地よいと感じれることが出来れば、それが素晴らしいインテリアの形なのです。

思い描くインテリア空間の現実

　主婦になり、現実的な暮らしをしていると、思い描くインテリア空間で生活するのは難しいと感じることが多くなります。

すごくおしゃれでお気に入りの家具があっても、予算的に合わなければ諦めてしまうこともあります。
思い通りのインテリア空間を実際の生活に取り入れることが出来ても、生活しにくい窮屈な空間になることだってあります。

　家事・育児・仕事の毎日の中で何を優先させるかとなると、それぞれの仕事を軽減してくれるような過ごしやすい実用的な空間を選ぶことになってしまいます。

　ではそれはおしゃれとは無縁の生活をするということなのでしょうか。
私はそうは思いません。今生活している環境の中で、ライフスタイルにあったインテリア空間を楽しめばいいのです。

ライフスタイルに合わせて変化するインテリア

　人それぞれ違うインテリアは、ライフスタイルに合わせて変化していくのも自然なことです。

私自身で言うと、「学生の頃思い描いていたインテリア」　「社会人になった頃思い描いていたインテリア」　「結婚した頃思い描いたインテリア」　「子供が出来た頃のインテリア」　「家を建てて表現しているインテリア」は明らかに違います。

　また、自分が好きなカラーでインテリア表現をしていても、結婚するとパートナーが表現するカラーが加わります。
そして子供が生まれれば、子供のカラーも加わります。
　雑貨でも、子供がいれば危険で飾れない雑貨や合わない雑貨が出てくるのが当然なことです。自分の好きなインテリアにこだわりすぎるときっと窮屈な空間になってしまいます。

　主婦や母親目線でのインテリアというのは見た目はもちろん、使い勝手、掃除のしやすさを重視しなくてはいけません。

だからこそライフスタイルにあわせたインテリアが、自然で心地よいインテリア空間ということになります。

　異性に合わせたインテリア表現やカラー選びも、子供に合わせた雑貨や便利性を含む空間作りも、少し方向性を変えるだけで自分も楽しめる空間になります。
それが本来自分のイメージするインテリアと違ったとしても、実際その空間に入り込むと居心地の良い空間にかわるものです。
自分にとって心地良いとか癒されるという空間というのは、知らないだけでたくさんあるのではないかと思います。

　主婦・母親を経験した私は生活観たっぷりな、所帯じみたインテリアコーディネーターをめざするも、らしいかなと思っています。

人がいて始めて温かいインテリア空間が生まれる。
人との関わりや人の考え方を知ることが、その人・その場にあったインテリア空間を作り出すことが出来ます。それが本当のおしゃれの形ではないかと思います。

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